風が快い季節になりました。
西日本の方では夏日を観測するところもあるようです。
本格的な夏をひかえ、お寺の松は剪定を終えスッキリしました。

『實相の松』
(境内中央)
歳を通じて寒暖に執らわれず、緑を保ち姿を整うるは
真實にして常住不変、沸法の理法に通じる

『無常の松』
(山門右)
雲は絶えず流れて留まらず、その姿は移り変る。即ち、諸行無常なり。
松の態々の枝勢を流雲とみる。

『弘法の天蓋笠松』
(山門左)
天蓋とは、沸・僧を熱射風雨より保護する仏具の笠で、沸の慈悲を標示する。その昔、弘法大師空海が東北巡錫の砌 松に涼を求めたところ、松が枝を天蓋のように広げて大師を覆い日射を防いだという
現松は3代目で、植える松は必ず天蓋のように笠になる。恰も大師を慕うように、この松の葉を帽子に刺すと日射病除けになる。