神寺不動尊松景院は、天正19年(西暦1591年)実恵法印によって涌谷伊達家の祈願寺として開山された真言宗智山派のお寺です。
開山以来、神仏混交の修験道を修し、御本尊は不動明王であり、 開山四百周年の砌、現住職自ら二十一日間断食修行の荒行において21万枚の願いが書かれた 護摩木を焚き上げた末、 その灰を不動尊の御身に塗り込めた世界最大の塑像を本尊としております。また、開山当時より、開運の神として秘佛の大聖歓喜天を奉安しております。

寺の名称については、開山当時、田尻川と美女川にはさまれた風光明媚な地に、梅の古木がまじった松林が生い茂っており、加えて河端の茅を竹に見立て、「松竹梅茂る目出たき処、ここを以て厄除開運の寺を建てん」との願いにより寺の名を『梅光山・松景院』(ばいこうざん・しょうけいいん)として開山されたと伝えられ、御祈祷を中心としたお寺なのでいつしか『神のお寺』、または『神寺』(かみてら)と呼び親しまれて、爾来、厄除消除・福徳開運を祈る人々の参詣が絶えず、今に至っております。