本年令和5年は弘法大師ご誕生1250年に相当。
お大師様の「ことば」を紹介し慶讃します。
「過因の詩」『拾遺雑集』7、『経国集』11
(読み下しと意訳は住職)
莫道此華今年發
いうことなかれ
このはなこんねんひらくと
應知往歳下種因
まさにしるべし
おうさいしゅいんをくだすを
因縁相感枝幹聳
いんえんそうかんし
しかんそびゆ
何況近日遇早春
なんぞいわんや
きんじつそうしゅんにあうをや
この花は今年に咲くというのではなく、過ぎし年に根を張る種が原因で、条件が互いに整って枝と幹が伸びたことを知るべきである。
ましてや厳しい寒さや困難を耐え、ようやくこの春を待って開くのだ。
【花は菩提心の喩え、その花が開くのを知るのは自分】