如実知自心

如実知自心
にょじつちじしん

云何菩提。謂如實知自心。
いかんがぼだいとならば、
いわくじつのごとくじしんをしるなり。

【悟りとは自分の心を正しく知ることである】(住職意訳)

このフレーズは『大日経住心品(だいにちきょうじゅうしんぼん)』に説かれ、お大師様自身その著作になんども引用敷衍なされます。

己の心に向き合い、そのあり方を知る。
知る行為者は自分、知る対象は己の心。

春になれば花が咲くことを前もって知っているように、道筋を正しく判断することが「如実」に意味されます。